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木村勲
「何事もまずは形から!」
 初めましての人は初めまして!どこかで会ったことがある人はこんにちは!英語担当の木村です。水戸に移り住むこと40年、人に勉強を教えるようになって30年くらいになります。早速ではありますが、私の講義を受けようと思っているみんなにいくつかお願いがあります。今のみんなの学力に関係なく実行できることなので、ぜひ最後まで読んでほしい。
 私は「学ぼうとするすべての人は必ず伸びる」という信念を持って指導をしています。ただし、伸びるためにはいくつかのコツがあるのです。繰り返しになりますが、それらの多くは今のみんなの学力とは無関係な事柄なのです。私の信念とみんなの心構えがガッチリ噛み合うことではじめて勉強が面白くなり、成績も自然と伸びていきます。
 まず、元気に挨拶をしてほしい。礼節を重んじるというほどではありませんが、物事の始まりと終わりをしっかり区切り、メリハリのある時間にしましょう。次に、ポジティブな思考や発言を心がけましょう。心は体に反映します。言葉は周りの人に伝わります。みんなで気持ちよく授業ができる空間を作りましょう。3つ目は、字を丁寧に書いて欲しいということです。上手か下手かということではなく、採点や添削ができない字を書いていると損をするよということです。4つ目は、勉強道具をしっかり用意して丁寧に扱って欲しいということ。私の授業では4色ボールペン(黒・赤・青・緑)と蛍光ペンセット(ピンク・オレンジ・黄・緑・青)を使うことが多いです。できれば用意してもらえると嬉しいです。最後になりますが、周りの人への感謝の気持ちを忘れないでください。勉強は自分がするものだし、人生は自分で歩んでいくものですが、決して独りで成し得るものではなく、多くの人の支えや応援があって成り立つものだと思うのです。みんなが感謝の気持を表に出すことが恥ずかしい年頃であることは理解しているつもりです。今は心にしまっておいて、人生の節目が来たら一言でいい、伝えるべき人たちに言葉にして伝えてほしいな。
 5つのお願いは、どれも私、それから教えてきた生徒たちが体験してきたことから生まれました。どんな体験だったかは...、授業の中で紹介することにしましょう。新しい出会いと学びを心から楽しみにしています。教室でお会いしましょう!
「断片的な知識を再構築する」
 高2・高3・高卒生基礎英語の方針 ... 毎回の学習テーマについて文法的な要点を確認し、学習テーマを中心に周辺事項にも触れつつ問題演習と解説を行います。全体的な知識と個別の問題対応力を同時に身につけていくことで、縦糸と横糸を合わせた織物のように強くて柔軟性のある英語力を身につけましょう。
 中3生英語の方針 ... 県立高校入試に焦点を合わせながら、各私立高校にも対応できる英語力を身につけます。年度前半は文法事項を復習(一部内容は予習)し、出題形式別に演習を行います。後半で実際の試験に近い形式で実戦演習、予想問題演習へと繋げていきます。100点満点、目指せますよ!
 中学生、高校生に共通して言えることですが、知識が「断片化」することによって勉強の効率が大きく低下している生徒、成績にムラがある生徒を多く見かけます。特に教科書の編成上、中学生はこの傾向が強く現れます。バラバラに見える知識を系統立てて「再構築」することでより深い理解と効率的な学習を目指します。文法的・語法的サポートは私に任せて!みんなには日頃から語彙・熟語の習得に力を入れてほしいです。
「できないことを恥じるな。できるふりをすることこそ恥じよ。
 中学生は全科目を担当しているので数学のお話になってしまいますが、数あるエピソードから一つ紹介をして終わりたい思います。中学3年生の6月、模試で関数の問題が0点の生徒が学習相談に来ました。志望校合格ラインまであと30点。数学さえ伸びれば十分に手が届く。自分ではどこで躓いたのかすら分からず涙を流し途方に暮れる生徒。練習する問題を一緒に選び、無理のない学習スケジュールと提出期限を一緒に決め、ノートの使い方を指導し、最後までやりきる意志を確かめて課題スタート。間違えた問題ごとに躓きの原因をさかのぼる。中1、中2の内容...ときには小学校の計算の確認をしたこともありました。しかし、躓きの原因さえ分かってしまえばもう怖くない。恥ずかしがらずに復習を重ねて、三者面談前最後の全県模試。関数の得点率は...なんと100%!成績票を持ってきてくれたときのあの満面の笑顔は今でも忘れません。春には見事第一志望校に合格し元気に巣立っていきました。その生徒はそのときのノートの一部を私に譲ってくれました。今も大切に保管し、必要な生徒たちに学びの手本として見せています。
 先生だって人間さ。専門だっていうのに間違えることもある。知らない事だって世界にはまだまだたくさん溢れてる。間違えたらすぐに直し、原因を探す。知らないことに出会ったらまずは話を聞いてみる。もし興味が湧いたらもう少し自分で調べてみる。みんなを取り巻く世界は30年前に比べたら、羨ましいくらいに広く、深く、身近なものになった。気軽にできるようになった「知的探求旅行」を存分に楽しめないなんて、勿体ないと思わないかい?勿論、私はみんなに勉強を教える立場にあるのだけれど、ときには一緒に立ち止まり、探し、並んで目的地まで歩いていける、そんなパートナーでありたいとも思っている。勉強って、みんなが思っている以上に面白くて楽しいし、身につけた知識や途中で得た経験は自分だけの財産になる。そして誰にも奪われない。
 恥ずかしがらずに、少しだけ勇気を持って、楽しく勉強しよう!
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